未経験からWebデザイナーに転職するための流れ

未経験からフリーランスのWebデザイナーとして働く方もいますが、最初はWeb制作会社で働いて経験を積んでいくことが一般的です。Web制作会社によって制作の流れやクライアントとのやり取りが変わってきますが、根本的な流れは同じです。
独学、Webデザインスクール共に未経験からWeb制作会社にWebデザイナーとして転職する流れをまとめました。

Step1.必要機材の準備

Webデザインをするための環境を揃える必要があります。環境とはPC、アプリケーションソフトのことでWebデザイナーの仕事道具になります。

最低限揃えておきたいのは4つです。

  1. パソコン(Windows推奨)
  2. Adobe Photoshop(ビットマップグラフィックソフト)
  3. Adobe Illustrator(ベクターグラフィックソフト)
  4. Adobe Deamweaver(コーディングソフト)
必要機材(パソコン、Photoshop、Illustrator、Deamweaver)

Adobe PhotoshopとAdobe DreamweaverはAdobe社のアプリケーションソフトになります。それに加えてAdobe PhotoshopとAdobe Dreamweaverが動作できるスペックをもったパソコンが必要です。

Webデザインをやり始めようと考えるとパソコンよりもアプリケーションソフトに対してお金を支払うことに抵抗がある方もいると思います。
グラフィックソフト、コーディングソフトなどAdobe製品の代わりに無料で使用できるソフトがありますが、現場で使っているソフトはAdobe製品がメインですので学習当初から現場と同じソフトを使用しましょう

また、独学で行う方にとっては学ぶときの書籍が多く出ているし、Webデザインスクールで学ぶ方にとっては使用しているソフトはAdobe製品のところが多いです。

Adobe製のアプリケーションソフトは月額制(Adobe Creative Cloud)で定額(5,680 円/月(税別)2020年2月現在)を払えばPhotoshop、Illustrator、Deamweaverを全て使用できます。Webデザインスクールで学ばれる方は学生教育機関向けライセンスを発行してくれるところもあり、50%以上の割引(月額)で安く使用できます

Adobeの公式サイトから購入することが一般的ですが、Amazonでも購入できますので、キャンペーンなどで安くなったところを狙うのも良いと思います。

準備する環境については「Webデザイナーに必要なパソコンとソフトウェアはプロ仕様をオススメする理由」で詳しく解説しています。

Step2.Webデザインの勉強

Webデザイナーになるためにはデザインとコーディンのスキルが必要ですので、各スキルの細かい項目を洗い出してみました。

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必要スキル(大項目) 必要スキル(中項目) 勉強すること
デザイン Webデザイン理論 情報設計
デザイン理論(レイアウト/グラフィックス/カラー/タイポグラフィ)
アプリケーションソフトの使い方 Photoshop基本操作
Webデザイン バナー作成
Webサイトデザイン
コーディング HTMLの理解 サイトの構造・HTMLタグの理解
アプリケーションソフトの使い方 Dreamweaver基本操作
Webサイトコーディング HTML
CSS

大まかに分けると表のようになりますが、学習ポイントはWebデザインの知識とアプリケーションソフトの基本操作になります。
いくらWebデザインやデザイン理論など頭に入っていてもアプリケーションソフトが使用できない、またはその逆でアプリケーションソフトが使えてもWebデザインやデザイン理論を知らないといったように片方だけ出来ていてもWebデザイナーになることはできません

理論と実践の両方を覚えて手を動かしてアプトプットしていくことが最重要です。

まずは、Webデザインを学ぶという意味でバナーを作っていきましょう。バナーを作る過程により、ソフト(Photoshop)の使い方やデザイン理論を学ぶことができます。

著者は、Webデザインスクールの講師にデザイン理論ばかり追いかけて(勉強して)実際に手を動かせていないのを見透かされて注意を受けたことがあります。

当時は、理論さえ頭に入れておけば全く問題ない、課題を制作するときに手を動かせば良いだろうと盲信していました。そこで頭で覚えた知識(インプット)をすぐに手を動かして形(アウトプット)にすることで初めてスキルになると学びました。

学習する内容は公開のため記事を執筆中です。
公開するまでは独学で学習する時の参考書を「現役Webデザイナーが独学による学習方法を全力で考えた【2020年版】」にてまとめましたので必要な方はご覧ください。

Step3.Webデザインの作品づくり

Step2で学習用に作ったバナーやWebサイトに作れるようになってきたら、今度は現在あるサイトを勝手にリニューアルという形で作ってみましょう。現在あるサイトをリニューアルするということは、既に情報や写真素材が揃っているのでサイトコンセプトやデザインコンセプトが考えやすいです。

バナーの制作練習後、サイト制作がおすすめ

ここでいう「勝手」とは自分勝手にリニューアルするということではなく、そのサイトの運営者からリニューアル依頼されたという想定でつくるものですので、しっかりとWebサイトの定義から考える練習にもなります。

Step4.ポートフォリオの制作

ポートフォリオとは自分が作った作品集(実績集)のことを指します。
Web制作会社は採用時に採用希望者のスキルを証明する材料になりますので、ポートフォリオの提出を求められています。

未経験で実績が無いのでポートフォリオの提出ができないという意見もあると思いますが自身のスキルを証明するものなので、いままで勉強で作ってきたバナーやWebサイトで問題ありません

Webサイトのポートフォリオは、自分が作ったバナーやWebサイトをネットに公開したものです。Webデザイナーの採用はコーディングスキルも見られる場合もあるので、サイトをネットに公開しないと採用担当者が判断できません。

ポートフォリオはWebサイトのみで問題ありません。一般的には紙のポートフォリオがあれば良いと言われていますが、無くても問題ないと考えています。

ポートフォリオ作成サービス「RESUME(レジュメ)」の画面

著者の場合、一度も紙のポートフォリオに触れられたことはありませんでした。紙のポートフォリオを作る時間をポートフォリオに載せる作品を一つでも多く作る方が懸命です。

ポートフォリオの作り方については「未経験からWebデザイナーになるためのポートフォリオの作り方」で詳しく解説しています。

Step5.転職エージェントの登録

自分のスキルが証明できるようなポートフォリオが完成したら転職エージェントに登録しましょう。

転職活動は一人でももちろん可能ですが、転職エージェントの力を借りた方がより早く自分に合った企業が見つかるという利点があります。
転職エージェントを活用することで自身がいままで学んできたスキルや目指したい方向などについて有益なアドバイスをもらえます。

優秀なエージェントもいれば、そうでない方もいるのと、ひとりだけのアドバイスだけだと偏ってしまう可能性もありますので複数のエージェントに相談するのが良いです。未経験でも向こうもビジネスですので、業界の採用状況や転職のアドバイスをもらえます。
無料で行ってくれるのでこんなありがたいサービスを使わない手はありません。

Webデザインスクールであれば転職をサポートしてくれるサービスがありますが、スクールに通っている人でも気軽に転職エージェントに相談してみましょう。

おすすめの転職エージェントを確認してみましょう。

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転職エージェント 特徴
WORKPORT(ワークポート)
  • 未経験の業界分野にも手厚いサポート
  • IT・Web分野において10年以上取扱実績
  • 正社員登用のみの企業を扱っている
マイナビクリエイター
  • 業界トップクラスの保有求人数
  • 業界出身キャリアカウンセラーによるポートフォリオ作成のサポート
  • キャリアアップのイベントが頻繁に開催されている
Webist(ウェビスト)
  • 未経験の業界分野、職種の実績あり
  • 大手・有名企業の求人が豊富
  • 希望のライフスタイルにあった雇用形態の取扱

この記事では一般的な転職の流れとしてポートフォリオ制作後に「転職エージェントの登録」を書いています。別記事では転職エージェントを徹底的に活用する方法として、Webデザインの学習をする前に登録してWeb業界の動向や採用されるための最低限のスキルなど教えてもらった後から学習を始めるという方法もあります。

詳細は「未経験からWebデザイナーになるために転職エージェント・求人サイト紹介と活用方法」で解説しています。

Step6.Web制作会社への転職活動

個人で企業の採用サイトページからエントリーします。
転職エージェントに紹介された企業にエントリーするなど採用試験を受けていきましょう。

「未経験可」のところでポートフォリオを持たずに受けてしまうことが無いようにWebの勉強と作ったバナーやWebサイトの実績を証明するポートフォリオの提出は必須です。

あとは精神論になってしまいますが「熱意」が必要です。採用する企業も未経験のあなたを即戦力として見てはいませんので、「熱意」と熱意を形にしたポートフォリオを携えて採用試験にのぞみましょう。

採用面接については「Webデザイナーになりたい人が読む採用面接のポイント」で詳しく解説しています。

追記.採用が決まった後

採用が決まることがゴールではありません。
会社に入ったあなたに上司・先輩たちよりバナーやパーツのデザイン、またはサイト運用のコーディングなどのお仕事をお願いされます。

これは「頼まれ事は試され事」という姿勢で全力でのぞみましょう。上司・先輩方はあなたの仕事をみています。

Web業界はトレンドの移り変わりが激しい所で常に勉強していかないと今持っているスキルでは通用しなくなります
常に勉強していくことを当たり前と考えてWebデザイナーを楽しんでいきましょう。

この記事のまとめ

Web制作会社にWebデザイナーとして転職する流れを簡単にまとめます。

未経験からWebデザイナーに転職するための流れのおさらい

Step1.必要機材の準備
パソコン(Windows、Mac問わず)、Photoshop(グラフィックソフト)、DreamWeaver‎(コーディングソフト)を揃えます。
パソコンはPhotoshopとDreamWeaverが動作するスペックを用意します。
Step2.Webデザインの勉強
デザインとコーディングを学びます。
Step3.Webデザインの作品づくり
既存サイトのリニューアルを自分が行ったという想定で制作します。
Step4.ポートフォリオの制作
サイトと紙の両方のポートフォリオを制作します。
Step5.転職エージェントの登録
転職エージェントは複数登録して採用アドバイスを受けましょう。
Step6.Web制作会社への転職活動
面接はポートフォリオと熱意が必須です。
追記.採用が決まった後
「頼まれ事は試され事」なので、どんな仕事でも試されている意識で案件にのぞみます。

ユウジの体感コラム

Webデザイナーに願望があった当時の著者は、全くWebデザイナーになるまでの流れが全くわかっていませんでした。一人で求人情報を見て転職活動していましたが、いま思うとWebデザイナーになるまでの流れが頭にあり、転職エージェントに登録していろいろなアドバイスをもらっていればもっとうまく転職活動できたのだなと思うともったいない時間の使い方をしてしまったと後悔しちゃいます。

4、5社は採用試験で落とされたと思います。転職活動当時は、今のようなWebデザイナーの情報が多くなかったということもありますが。。。

正しい手順を踏めば未経験からでも誰でもWebデザイナーになれますので、頑張ってください!