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WebデザイナーとしてWeb制作企業に就職するためには、自身の実績を企業に伝えるためにポートフォリオが必須ですが、未経験であると実績はありません。しかし、自身のスキルを伝えることはできます。
ここでは未経験の方がWebデザイナーになるために自身のスキルを伝えるためのポートフォリオの作成方法を解説します。
ポートフォリオが必要な理由
Webデザイナーの転職採用時のフェーズには書類選考があり、必要な書類は履歴書と職務経歴書とポートフォリオの提出があります。
その中でも企業の採用担当者が特に見ている書類はポートフォリオで、そこで求人応募者のスキルや実務レベルを確認しています。
ポートフォリオは自身の実力を証明するクリエイターの武器といえます。
なので、クリエイティブ職でポートフォリオ未提出での書類選考通過はほぼ無理と考えた方がよいでしょう。しかし、未経験の方は実力を証明する実績がないのでポートフォリオに入れる作品がないと思われるかも知れません。
実務のない未経験の方は、実績がなくても勉強して身についたスキルを見せるためのポートフォリオとして使うこともできますので、これから未経験のためのポートフォリオの作り方を解説していきます。
ちなみにWebデザイナーの転職・就職の際にポートフォリオを準備しているのはなんと!7割しかいないそうです。必ずポートフォリオは用意してほしいので目を通してポートフォリオの作成をしていきましょう。
ポートフォリオを作るより大事なこと
ポートフォリオを初めて作る未経験の方が陥りやすい考え方はポートフォリオを一から自作するということです。
この意味は、ポートフォリオは自身の作ったものを載せるものであり、より大事なのはポートフォリオに載せる作品です。ポートフォリオはポートフォリオ作成サービスを使って作品を作ることに時間をかけていくことが最善です。
ポートフォリオ作成は下記の3つをオススメしますので自分に合うサービスを使うことを推奨します。
- MATCHBOX(マッチボックス):転職エージェント「マイナビクリエイター」が運営するサービス。転職支援している企業が運営しているので入力する項目は過不足なく提供されている。【無料】
- RESUME(レジュメ):直感的に使いやすいインターフェイスで作成スピードが早い。作品の紹介に加えて、自身のスキル紹介や時系列データを入力する項目があるので自身の魅力を伝えることができる。【無料】
- Portfoliobox(ポートフォリオボックス):ポートフォリオ以外にもECサイトやブログなど簡単に作成できるWebサイト作成サービス。コーディングが不要でポートフォリオ用のテンプレートを選択すれば高級感のあるポートフォリオサイトができる。【10ページまで無料】
そして、未経験の方がポートフォリオに掲載した方が良いと考えられるものは下記のとおり。
- サイトの模写(Webサイトやバナー)
- 勝手にリニューアル(既存のWebサイトやバナー)
- 架空のオリジナルバナー
- 架空のオリジナルサイト
このように自分でスキルを身につけるためにアウトプットしたもので問題ありません。
未経験からWebデザイナーになりたい人に求められていることは「あなたはWebデザイナーになるための行動を起こしているか?」ということです。
実務での制作がなくてもWeb制作をし続けられるというポテンシャルで採用してくれる企業もあるため質よりも数が大事になってきます。
未経験者のためのポートフォリオ作成方法
つづいてポートフォリオの作成方法について順番に解説していきます。
ここではポートフォリオに載せる作品がある前提で進めていきますので、まだ何も作っていない場合は作品を制作することに時間を費やしていきましょう。
- 作品の構成要素を考える
- プロフィールを考える
- ポートフォリオ作成サービスを使う
1.作品の構成要素を考える
自身が制作した作品を採用担当者に伝えるためには情報を整理しないといけません。
1つの作品に対して情報の整理として考えておくべきことは次の6点でしょう。
- サイト・バナーの名前
- サイト・バナーのURL
- サイト・バナーのキャプチャ画像
- 制作期間
- 制作担当
- 考えた点
大体どんなポートフォリオでもこの構成で書かれています。
採用担当は未経験者のポートフォリオを見ている箇所はアウトプットの質よりも、どのように・何を考えてサイト、バナーの制作をしたのかという採用希望者の考えたコメントを注力して見ます。
これは著者が勤務している制作会社の部門担当上長は言っていました。
2.プロフィールを考える
未経験の方のポートフォリオは作品の質による評価はあまりされなく、Webデザイナーになりたいという情熱とポテンシャルを見る程度です。
なので、未経験者のポートフォリオはプロフィールにもチカラを入れて考えた方がよいでしょう。
ここでのプロフィールとはキャリア紹介ではありません。
一般的なキャリアは履歴書や職務履歴書で書けばよくてライフスタイルを書いておくと採用担当者が興味対象に入れてくれます。
例えば、こんなライフスタイルであったら面接時に興味を持って質問される可能性はあります。
- 世界各国のビールを研究している。→面接官「いままでどのビールが美味しかったですか?」
- 月20冊は読書する。→面接官「どうやって読書する時間を確保しているのですか?」
- 筋トレは週5回ジム通い。→面接官「す、すごいですね...」
自分オリジナルの事柄の伝わるコメントを書くとよいです。
また、使用可能ソフトや得意言語などのスキルの抜け漏れがないようとしたいです。
3.ポートフォリオ作成サービスを使う
自分が作った作品に各情報とプロフィール情報が出揃ったらポートフォリオ作成サービス「MATCHBOX」「RESUME」「Portfoliobox」のうちどれかを使って作っていきましょう。
ここでは一例にRESUMEを使ってみましたので、参考の一つにしてもらえると幸いです。
ポートフォリオを作成する時のポイント
上記ではポートフォリオの作成方法について解説をしました。
ここからは、ポートフォリオを作成する時に意識すると良い点は次の4つです。
- レンタルサーバーを借りる
- 志望する企業の制作傾向にある作品を目立たせる
- 作品掲載数は30個ぐらいは必要
- ポートフォリオの紙は不要
ひとつずつ見ていきましょう。
レンタルサーバーを借りる
ポートフォリオを作成する前の話しになってしまうのですが、ポートフォリオに入れるために作った作品、コーディングをしたサイト(サイトの模写・勝手にリニューアルしたサイト・架空のオリジナルサイト)はレンタルサーバーを借りてそこにアップしましょう。
たまに無料のサービスを使用しているのですが辞めた方がよいと考えています。
なぜならば、レンタルサーバーを使うことでサーバーにアップロードできるというスキルの証明になりますし、邪魔な広告等入らないので作品が見やすくなります。
有料で金額はかかりますがレンタルサーバー「ロリポップ! 」は月額220円(税込)でレンタルできる安いサービスもありますので使ってみるとよいと思います。
ドメインがずっと無料
志望する企業の制作傾向にある作品を目立たせる
入社したいと考えているWeb制作会社があれば、そのWeb制作会社が特化しているジャンルや傾向と似たようなものを作り、ポートフォリオ上で目立つレイアウトにすることが大事です。
採用担当者側からは、うちの会社に入ったらこのチームに入れようかとかイメージが出来ますので、試しに採用してみようかという気持ちになります。ここでは「試し」というのがミソで未経験はなんとしてでもWeb業界に入って実績を積むことが大切です。
なので、どうやったら採用してくれるか?を考えてポートフォリオを作っていきましょう。
作品掲載数は30個ぐらいは必要
ポートフォリオに掲載する作品掲載数は、よく問題に挙がりますが経験者であれば、数を絞ってクオリティの高い作品を10個程度掲載すればよいのですが、未経験者にとっては情熱とポテンシャルを見ますので数は30個程度が良いと思います。
30個も!と驚かれるかもしれませんが多ければ熱量や意志の強さを証明できるとWeb制作会社経営者兼デザイナーである枌谷 力氏も述べられていますので参考に値すべき点であると思います。
ポートフォリオの紙は不要
一般的には紙のポートフォリオがあれば良いと言われていますが、無くても問題ないと考えています。
Web制作会社であればWeb用だけで良いですし、著者も紙のポートフォリオを提出しましたが何も触れられませんでした。
紙のポートフォリオを作るにも時間がかかってしまうため、作品を一つでも多く作ることが良いです。
ポートフォリオ対策をしてくれるエージェント
- リクルートエージェント
⇒面接力向上セミナーのイベントがあるので事前対策ができます。 - マイナビクリエイター
⇒ポートフォリオを添削してくれるので初めて作成する人に向けです。
この記事のまとめ
経験者であろうが未経験者であろうがWebデザイナーにとってポートフォリオは必須のツールです。自身の実力を証明するための(クリエイターの)武器になりますので参考にしてもらえるようにまとめました。
未経験者がWebデザイナーになるためのポートフォリオの作り方のおさらい
- ポートフォリオが必要な理由
- 採用担当者はポートフォリオがすべてなのでWebデザイナーの転職・就職活動には必ず用意しましょう。
- ポートフォリオを作るより大事なこと
- ポートフォリオはポートフォリオ作成サービスを使い、作品の制作にチカラを入れること。
- 未経験者のためのポートフォリオ作成方法
-
- 1.作品の構成要素を考える
- 2.プロフィールを考える
- 3.ポートフォリオ作成サービスを使う
- ポートフォリオを作成する時のポイント
-
- レンタルサーバーを借りる
- 志望する企業の制作傾向にある作品を目立たせる
- 作品掲載数は30個程度にする
- ポートフォリオの紙は不要
ユウジの体感コラム
著者が初めて作ったポートフォリオに入っていたのはスクールで課題として制作した2つしかありませんでしたね。
ポートフォリオを作ることに時間をかけすぎてしまい、作品を増やすことをしていませんでしたね。
なによりもポートフォリオを作ることが楽しすぎて自身の個性を出すためにこういう仕掛けでやろうかとか、いま思うと趣味の延長で作っていたように感じます。(カフェ風なデザインにしようか!っとかね)
完全に趣味でWeb制作をするのであれば何も問題はありませんが、プロとしてWebデザイナーになりたいと思っているならば商業デザインの作品を作っていきましょう。ポートフォリオはポートフォリオ作成サービスで完成させて、大事なのは作品です。
小コラム:Webデザイナーになるために、もし今から自分が選ぶとしたら?
もし自分が今からWebデザイナーを目指すとしたら、どのスクールを選ぶかの問いに、いろいろ調べた結果、自分が選ぶのは「デジタルハリウッド STUDIO by LIG」かなと思います。
まず、「LIG」っていうWeb業界の最前線に居るWeb制作会社が運営してるから、現場のリアルが学べるっていうのが大きいポイント。LIGの教室も自由に使えるから、自分のペースで学習が進められるのも魅力です。
あと、現役のプロ講師から直接指導を受けられるっていうのも、モチベーションが上がりそう。業界の裏話とかも聞けそうで、楽しそう。それに、教室で一緒に学んでる人たちと交流することで、自然と競争心が芽生えて「よし、負けてられないぞ!」ってなる気がします。
ただ、ぶっちゃけ費用は高い。でも、リスキリング支援で最大70%キャッシュバックされるんだったら、かなり助かると考えています。これを使って、コストの心配も少し軽減できるんじゃないかなって思います。
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